こんにちは。ネイリスト検定や、ジェルネイル検定など、似たような試験がいろいろありますね。そんな中、生徒さんから「自分は何を受けたらいいか」「どんな順番で受けたらいいか」とよく質問を受けます。
スクール入学希望の見学にいらしてくださる方からも、よくある質問です。
今日はネイル関係の試験をどの順番で受けたら効率が良いのかについて、お話いたします。これから受験を考えている方の参考になれば嬉しいです。
ネイリスト検定とジェルネイル検定の違い
「ネイル検定」や「ネイリスト検定」や「1級」「2級」「ジェル検定」など、正式名称ではない呼び方で試験の名前を聞いてしまうと、たくさん種類があるのではないかと勘違いすることがあります。
現在受験者数が多く、知名度のある試験は大きく分けて二つです。※ほかの協会が主催している試験もありますが、あくまで現時点で知名度あるものをあげます。
①ネイリスト技能検定試験
②JNAジェルネイル技能検定試験
①のネイリスト技能検定試験が、「ネイル検定」や「1級」「2級」「ネイリスト検定」などと呼ばれているものです。
②はジェルネイルを主にした試験で「ジェル検定」や「ジェルネイル検定」などと呼ばれているかと思います。
項目 | ネイリスト技能検定試験 | JNAジェルネイル技能検定試験 |
---|---|---|
主催 | 日本ネイリスト検定試験センター(JNEC) | 日本ネイリスト協会 (JNA) |
呼称 | 「ネイル検定」 「ネイリスト検定」 | 「ジェル検定」 「ジェルネイル検定」 |
級 | 3級、2級、1級 | 初級、中級、上級 |
実施時期 | 1月(2,3級) 4月(1,2,3級) 7月(2,3級) 10月(1,2,3級) | 6月(全級) 12月(全級) |
二つの試験は主催している団体が違いますが、試験内容や審査基準などで関係している部分もあります。この二つの試験について詳しく次の見出しで解説するので参考にしてみてくださいね。
ネイリスト技能検定試験(JNECが主催)
まずネイリスト技能検定試験を主催しているのは、JNEC(ネイリスト検定試験センター)という公益財団法人です。そして試験官を務めているのは現在「日本ネイリスト協会の認定講師」です。
試験の内容は、ジェルネイル以外のネイル技術になっています。ネイルケアやイクステンション(人口爪)の技術をチェックする試験です。
また、国家資格ではなく、この資格を持っていないからといってネイリストと名乗ってはいけないというルールなどはありません。ですが、基本的なネイルケアの技術や爪の構造の知識を問われる試験なので、理解していたほうがいいことは間違いないです。お客様のためでもあるし、自分のためでもあります。
「国家資格ではないから試験を受けなくてもいい=合格レベルの知識や技術は必要ない」ではありません。
JNAジェルネイル技能検定試験(JNAが主催)
https://www.nail.or.jp/kentei/g_kentei.html
続いてはジェルネイル技能検定試験です。こちらは日本ネイリスト協会(JNA)が主催しています。試験官も同じく現時点ではJNAの認定講師が担当しています。
ジェルネイル技能検定試験でチェックしているのは、基本のネイルケアと、ジェルの技術です。ここで少し「ネイリスト技能検定試験」との関連があります。
★ネイリスト検定試験の3級をもっている→ジェルネイル検定初級の第一課題のケア免除
★ネイリスト検定試験の2級を持っている→ジェルネイル検定中級の第一課題のケア免除
ジェルネイルといっても、ジェルを塗る前の基本のケア技術が大切です。なので、第一課題ではネイルケアのチェックを行っています。
その際に、ネイリスト技能検定試験で3級や2級を取得している人については、もうケアの技術は合格済みということでジェル検定で免除されています。ただし、ジェル検定の申し込み時にすでに合格している人に限ります。
このふたつの試験の申込時期や合否がでる時期を考慮しながら受験していかないと、うまく免除の特典を利用できないことがあります。
効率のよいネイリスト検定とジェルネイル検定の受け方
まず、ネイリスト技能検定試験とジェルネイル技能検定試験は、どちらも取っておくのがおすすめです。特に就職を考えている方は、優遇されることもあります。
さきほどの、「第一課題(ケア)の免除」を利用しながら受験するととても効率よく資格を取得していくことができます。
実際に試験官に入っているとわかるのですが、第一課題免除のほうが不合格のリスクはぐっと下がります。特に独学でジェル検定を受けている方は、第一課題の工程審査で引っかかってしまうこともあります。ジェルがきれいにできていてもネイルケアで不合格というケースも実際に見ています。
もちろん、第一課題も第二課題も受験して、どちらも合格レベルに達しているのがベスト!とはいえ、一度合格した試験と同じ内容を再度受ける緊張や負担があるのも事実です。当日持っていくお道具も多くなるので大変ですよね。
試験は通過点ですので、なるべく試験に足止めされないように効率よく受けていくことも夢を叶えるために必要です。
おすすめの受験順番は3級から、その合間にジェル検定を入れ込む
どの時期にネイリスト検定3級を受けて合格したのかによって、その後のおすすめの流れが少し変わります。2パターンのモデルケースをご紹介します。
7月にネイリスト検定3級を受ける人
8月下旬には合否がわかるので
12月のジェル検定は第一課題免除で受けることができます。
3級試験が終わったら、合否を待たずに2級に練習に入り10月に受験します。
ここで合格すると、翌年6月のジェル検定中級も第一課題免除になります。
※申し込みは合否が出てから
第一課題免除で受験することができます
前年10月に2級に合格していれば、ここの第一課題免除で受験できます
4月にネイリスト検定3級を受ける人
11月下旬には合否がわかります。ジェルネイル検定は12月まで待機。
次に1級が10月にありますが、準備期間がかなりぎりぎりになるので
翌年4月に向けて準備する方が多くなっています。
4月に3級合格していれば、第一課題免除で受験できます。
短期集中を希望する方は1月か7月に3級スタートがおすすめ
ネイリスト検定とジェルネイル検定の時期が違うため、少しわかりにくいかもしれませんが…
まとめると、1級が年に2回しか実施されないため、1級をいいタイミングで迎えるには1月か7月に3級受験をスタートするのがおすすめということになります。
マイペースでゆっくり受験していくという方はいつ受験しても、もちろん大丈夫です!なるべく最短ストレートでいきたい!というかたは、ぜひ1月か7月スタートを検討してみてくださいね。
3級を受験するのは1月か7月ですが、準備期間は初心者の方で3か月、少しネイルの知識がある方やネイル経験者の方で2か月ほどがおすすめです。
Solueでは、3級対策の時点で2級を見据えたレッスンをしています。スタートで基礎をしっかりつくっておくと2級受験のときに無理なくレベルアップすることができます。
ネイリスト検定やジェルネイル検定に関して、不安なことがある方は気軽にLINEでご相談ください!
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