★こちらのページは検索から訪れてくださる方がとても多く、2024年9月9日に、簡単なビットの選び方まとめを追記しました。追加したのは目次番号の8です。
ネイルマシンのビット選びに苦労していませんか?
無数にあるビットの中からどれを選べばいいのか、本当にもう悩んでしまいますよね🥲
結論から言うと
1本のビットのみで全ての役割をこなすことはできないですが、最低でも3種類ほどあれば通常のサロンワークのフィルインをこなすことができます😊
上の写真は当スクールで行っているマシンレッスン4時間コースです♪
マシン本体の選び方
まずはネイルマシンの選び方から。
現在、様々なブランドからネイルマシーンが販売されています。
これが一番良い、というのはありません。最近のサロンユースのマシンはどれも高品質ですよ🙂
rpmの最大値が高いものを、中低速で使用すると振動も少なく安定します。ただし、Max回転数が高ければ高いほど良いかと言えばそういうわけでもありません。
私が使用しているのは浦和工業さんのG3です。こちらの最大回転数は20,000rpmですが、十分サロンワークで使えていますし困ったことはありません。
今売られているネイルマシンで、30,000回転や35,000回転のものもあります。回転数だけでなく、振動や充電時間、ハンドピースのサイズ、本体やハンドピースの壊れやすさなど、いろいろな観点から選ぶのが良いです。
また、正回転と逆回転の切り替えはだいぶ必須です⚠️サロンユースのマシンで切り替えのないものは無いとは思いますが、今後購入される方は覚えておいてください♡
ちなみに私は浦和G3を10年ほど使っていますが、まだ壊れず現役です😆老舗ブランドという安心感もありますね。
最近わたしは生徒さんの私物マシンで、シャレドワのケビンや、プリアンファのレクシアスピンを見ました。
どれもサロンワークで使えますし、機能も十分です。中でもレクシアスピンは比較的安価で購入できる機種です。とはいえMax回転数は35,000rpm。
あと、ハンドピースの重さも比較的ポイントになるかなと思います。ハンドピースがプラスチック製などで余りにも軽いと、逆に取り回しにくいのがネイルマシンなのです。
重さがあったほうが安定するので、ハンドピースは金属製がおすすめです。
上であげた3種類はどれもプラスチック製ではないので大丈夫です。
ネイルビットを選ぶ前に分類してみましょう♪
ビットは無数にあるので、多くの人が選び方に迷うと思います。
形や粗さ、素材、色など……
あとは同じ素材っぽいけどブランドによって呼び名が違うなど……
たくさん無数にあるように思えますが、わかりやすく私がまとめてみました。
ちなみに私は気になるビットはまず購入して使用感を確かめるようにしています。
商品紹介欄に書かれていることは、案外違っていたりします。実際使わなければ分からないし、お客様や爪のタイプによっても使用感、感想は異なります。
これは、経験するしかないものです🙂だからわたしは「摩擦熱軽減」と書かれていてもいきなり沢山は買わないで、必ず自分やお客様(モニター様)で試します。
ネイルビットについてまとめてくださっているblogも見かけますが、間違ったことが書かれているときがあります。間違っていると思われるのに断言されていたりします。
マシンは使い方によっては危険なものなので、私はそこを考慮して、各人がしっかり考えるべき部分はちゃんと伝えます。
私の言っていることが100%正しいのではなく、あくまで参考としてください。私のただの意見のときは、ちゃんと意見ですと書きます😊
また、ネイルマシン用のビットは2.34mmという軸で統一されています。ビットを購入するときは軸φをチェックして、2.34であれば使うことが出来ますので覚えておきましょう!
Amazonなどでたまに軸φの違うビットがうっています。工業用とか。はまらないのでご注意を♪
それではビットの整理をはじめましょう♡
どう分けたらわかりやすいかなあと、試行錯誤して書きました🙂
素材(地金)はおよそ5種類に分類できる
まずはビットを素材(地金)で分類してみます。
素材というと、「ゴールド」とか「シルバー」とか「ピンクゴールド」とか思い浮かべるかもしれません。
しかし多くの金属製ビットの地金は【カーバイド】です。芯はカーバイドという金属でできており、その芯を「24kゴールド」や「ホワイトシルバー」や「ピンクゴールド」などで特殊なコーティングをしています。
「カーバイドバレル」とか「カーバイドコーン」とか聞いたことはありませんか?
要はコーティングしていない素のカーバイドのままのビットがそう呼ばれます。
「ゴールドビット」とか「ホワイトシルバービット」とか、よく見ると思いますが。つまりはカーバイドビットを「ゴールドコーティング」「ホワイトシルバーコーティング 」をしたものです。
素材でわけるというと、ゴールド、ホワイトシルバー、シルバー、24kゴールド、ピンクゴールド、オーロラ……etc
素材ありすぎ😭と思われるかもしれませんが、要はそういうことだったのです。地金はだいたいカーバイド、その後の特殊なコーティングによりビットは特殊な効果や特徴を得ます。
金属製のビットの地金はほぼカーバイドですが、その他の地金(素材)にはジルコニア(非金属)や、ダイヤ(電着ダイヤモンド)、カーボランダム、サンドペーパー系、などがあります。
素材でビットを分類している記事などで、
- ゴールド
- シルバー
- ホワイトシルバー
- ジルコニア
- ダイヤ
- etc……
などと分けているところを見るといつも混乱していました。素材ありすぎだろうと😅パニック状態になってしまいますよね。
なのでシンプルな分類はこうです。
- 金属(カーバイドに各種コーティング)
- ジルコニア(非金属白いヤツ)
- 電着ダイヤ
- カーボランダム(炭化ケイ素)
- サンドペーパー
非金属にはシリコンや皮なんかもありますが、あまり使わないので割愛します。
そして上の5種類の素材をあげましたが、どれもネイルプレートや人工爪、皮膚(キューティクルやサイドウォール)などに使えます。
あんまり使わないものなどもありますが(ジルコニアはあまり皮膚や自爪には使わないかなあ…)素材によって使っては行けない禁止部位というのは、あまり無い印象です。
使える部位を決めるのは素材ではなく【ビットの粗さと形】です。
素材によって決まるのは【摩擦熱や使用感】
素材が何であれ適切な粗さをえらべば、部位を問いません。そう思えば、選ぶのも楽になると思います😊
このビットやたら痛いわ、という人がいたらそれは粗さや形の問題で、素材の問題ではないのかもしれません。
※金属だからサイドウォール絶対NGとかではないということ。サイドウォールに向いてる金属製ケアビットも出ています
では、カーバイドビットをコーティングしている各種金属の特徴を見ていきます。一応説明はしますが、これらの特徴は自分の爪で体験して選んでください。
なぜなら爪の厚みによっても感じ方が異なるからです🙂
カーバイド(金属)の各種コーティング
5種類紹介します。紹介したコーティングのものは、全て使ったことがあるものです。そして、だいたいのカーバイドビットのダストは重ためで下に(手前に)落ちるタイプが多い印象です。
コーティングなし、素のカーバイド
コーティングが無い分安価です。さまざまな粗さがあり、粗いものは人工爪の表面、細かいものは自爪に使われます。自爪に使えるレベルのスポンジバフと同程度の細かいものなども出ています。でも特に特徴がありません。
トレーニングハンドの仕込みなど、摩擦熱を全く考えなくて良いシーンで使用しています。
ホワイトシルバーコーティング(浦和工業)
浦和工業さんが出している、ホワイトシルバーコーティング。こちらは、さくさく削れるのに摩擦熱が少ない特殊なコーティングで、人気のあるビットです。
お察しの通り、コーティングの名前は各社が思い思いに名付けています。だから、各社でコーティングが被ることもあるし、ブランドの数だけ同じようなコーティングがあります。実際使ってみなければ、他ブランドの同じコーティングビットの使用感はわかりません。
浦和さんのホワイトシルバーコーティングの新品の使用感はたしかに最高で好きです✨
ゴールドコーティング(各社出してる)
24kゴールドコーティングは放熱性が高いと言われています。実際使ったことはありますが、やはり薄いお爪の方には摩擦熱がきます。ただ、サクサク削れるので使用感は良いです。
各社がゴールドを出していて、全部は追いかけられていません。3種類くらい使った結果、これといって、めっちゃ使いやすい感動!!というのはなく、無難なビットです。(個人の感想です)
放熱性が高いと言っても、熱く感じる方は一定数いらっしゃいます。
ピンクゴールドコーティング(シャレドワ)
サクサクするする削れて、振動もない。されている側も心地よいビットです。あと、こちらは摩擦熱を本当に感じずらいビットだと思います。(個人の感想です)
ピンクゴールドが何かは正直わかりませんw実際使用した感想はとても良いビット、リピートしたい。でもよく欠品しています🥲そして、変色しやすい気がする。でも、お客様からも好評です。
オーロラビット(DWMやWSPTジャパンなど)
オーロラとは何なのか、もはやわかりませんねw
でも同じようにカーバイドに特殊な方法によりオーロラカラーのなにかをコーティングしたもののようです。見た目の綺麗さも良いですが、実際に切削力は高く、摩擦熱も感じにくいものもあります。
オーロラビットの特徴をググると「放熱性が高い」とありますが、中には摩擦熱がかなりあるものも出会いました。オーロラだからといって熱くなりにくいというわけではないようです。オーロラ=安心と思考停止しないで実際に試すことが大切です。
熱く感じる人はどんなビットでも熱く感じるかもしれません。※正しく使っていることが前提です
ただ実際、カーバイドビットの中では比較的摩擦熱が少ない方だと思います。わたしの数あるビットの中でもスタメンです。
ジルコニア(非金属)の特徴
ジルコニアビットはよくあるのは白いヤツです。着色してカラフルなものもありますが、おそらく色によって使用感が変わるということはないと思います。
わたしは白いヤツしか使ったことがないので、カラフルなジルコニアビットに特殊な効果がありましたら、すみません🙏
ジルコニアの特徴はなんと言ってもほぼ摩擦熱無しということ。金属ではないので、熱を持ちにくいのが特徴です。極薄の爪以外でしたら、ほとんど熱を感じないかと思います。もちろん正しく使うのは前提です。
ただし、ダストが細かく宙に舞います。集塵機が上から吸うタイプ(スマートレーサやハイジェニックダストコレクターなど)なら相性が良さそうです。下に置くタイプ(エッジオフィスのものなど)とは相性が悪いです。
あとは、ジルコニアは硬度が高いので摩耗しにくく長持ちします。あとはサビもないですし、見た目の清潔感がいいかなと思います。
ただ、ダストが上に舞うタイプなので、わたしは積極的には使っていません。ダストが手前に落ちるのが好きなんです……(集塵機との相性の関係で泣く泣く…)
爪が元々薄いとか、マシンの恐怖体験があるとか。そういったお客様には安心していただくために、使ってみることがあります😊
※2022年5月追記
今年から集塵機をスマートレーサに変えました。スマートレーサは軽いダストと好相性です!これからジルコニアビットが活躍する機会が増えそうです。
カーボランダム(炭化ケイ素)
これはグリーンポイントやピンクポイントなどの名前でよく知られているかと思います。主にキューティクルエリアのケアに使いますが、わたしは使っておりません。
なぜなら、最近は少し高価にはなるけどダイヤモンドビットでさらに良いものが出ているからです。ただし、グリーンポイントが悪い訳ではありません♪可もなく不可もなくなのです。
ちなみにグリーンポイントというのは商品名ですが、カーボランダムでできたビットはほぼ「グリーンポイント」という名前で通っている気がします。
安心なビットだと思われがちなグリーンポイントですが、油断してはだめです。
使い方によってはネイルプレートを掘ってしまうこともあります。
元祖ケア用ビットなので、基本の形です。そこを掘りにくく改良したケア用ビットがたくさん出ていますので、グリーンポイントで掘ってしまう方はスキルを磨くと同時にほかのビットに目を向けても良いかもしれません。
例えばドロップ型とか。
ダイヤモンドビット(電着ダイヤビット)
地金の金属にダイヤモンドの粒子を電気メッキでくっつけているという、スゴ技ビットです。
本体ごとダイヤモンドというわけではありません。
金属ビットは刃で削るのですが、ダイヤビットは粒で削ります。なので切れ味がいいというよりは、摩擦によって少しずつ研磨する感じ。
ダイヤビットは、適切な細さを選べばキューティクルケア、角質ケア、ネイルプレートのサンディング、ジェルの段差取り等、オールラウンダーなビットです。
例えばジェルフィルイン施術であれば、メインのジェル削りは「カーバイドビットお好きなコーティングのもの」で行いその後の自爪サンディングからキューティクルケア、サイドウォールケアまでは全て「ダイヤモンドビット」でokだったりします。
ただし、値段もピンキリ質もピンキリ。使ってみなければわかりません。良いものはかなり良いですし、滑らかでつるつるのキューティクルに仕上がります。
イマイチなものは、当てられてる人もザラザラ感や熱を感じますし、キューティクルラインの仕上がりもザラつきが残ります。
グリッドの問題だけでなくて、製品差だと感じます。クチコミや、使ったことのある人の声を聞いたり、あれこれ買って試すことが大切です。
私もかなりの数のダイヤモンドビットを使ってきましたが、やっとこれだ!って1本に出会いました。
DWMさんの8番のビットです。見た目と裏腹にかなり優しい使用感で、万能です。おすすめ♡回転数はかなり低速での使用。
サンドペーパー系
ゴム製のマンドレールや金属製のマンドレールにはめて使う、サンディングバンドと呼ばれるビットです。
形によってサンディングバンドやサンディングキャップと名前が変わり、用途によってグリッド数が異なります。
紙製のファイルのように180Gや240Gなどがあります。必須アイテムではないかもしれませんが、あればナチュラルネイルのサンディングに使えて便利です。
サンディングは手削りの方が安全!と思っている方がもしいたら、案外そうではないかもしれません🙂
手削りは、どんなに上手くても削りたいエリアの周囲を多少巻き込んで削ります。
一方で、サンディングバンドは定点で回転して削ってくれますので、ピンポイントでサンディングすることができます。削りたくない箇所を無駄に削らずに済みます。
私はフィルインで少し浮きが多かった場合、浮きを削った箇所のピンポイントサンディングに使うことがあります。手削りよりも、リフトの進行を防ぐことができます。
手削りよりサンディングバンドの方が安全というのは、正しい使い方が出来ているからこそです。初心者です!という方は必ずお近くのマシンが得意な先生にレッスンを受けてから使用してくださいね🙂
形による分類
色々な形があるので、これを把握するのが大変ですよね😂頭の中を整理する為にざっくりと分類していきます!
全てを書いている訳では無いので、ほかにもマニアックな形、最新の形があるかもしれません🙂
バレル
よくある筒系ビットです。人工爪の表面を削ります。
- ラージバレル(大きい)
- スモールバレル(細くて小回りきく)
- ボウズ(先端丸い、安全)
- オーバルの中太のやつ(好みにより)
などなど。全部一緒にしてしまいましたが、どれも人工爪表面を削るグループとして分けました。
ジェルやアクリルの表面を削るのにはこれらのビットを選びます。そこから、削るものの厚さやかたさによって、目の粗さを選びます。あとはお好きな使用感の素材を選びます。
【例:ジェルフィルイン】ジェルの表面はそこまでかたくないし、厚みもそんなにない場合。マシン初心者でまだ怖いから先が丸いボウズビットのファイン(180G)を使おう。摩擦熱も怖いから、ジルコニアビットで。
という具合です。
コーン
三角錐の先が丸いみたいな形です。小回りがきき、細部の削りや微調整に向いています。
金属製のコーンは人工爪の表面や、段差取り。
ダイヤビットのコーンは段差取り兼、サンディングだったり。これといって、明確なルールは無いように思います。
コーン型にも大小あります。大は全体を削ります。完全に好みになりますが、ラージコーンは私は使いません。でもラージコーンをメインビットにしている人も沢山知っています🙂
ちなみに小はというと、大きくサクサク削る感じでは無いので、スモールコーンもメインビットにするということは、あまりないです。
先程のバレルをメインに、コーンで微調整といった使い方が私のオススメです🙂
テーパー
先細りになってるのがテーパービットです。
金属、ダイヤ、カーボランダムがあります。ジルコニアもあるかもしれませんが、わたしは見たことも使ったこともありません💦
金属のテーパーなら人工爪の削りに使います。ダイヤとカーボランダムのテーパーは、主にプレパレーションで使います。
わたしは、ダイヤのファインのテーパーをキューティクルエリアのプレパレーションに使っております😆
テーパービットも大小さまざまです!そこは、明確なルールは無い気がします。買ってみて、使ってみるほかありませんね🥲
同じテーパーダイヤでも、ブランドによって面取り具合が違ったり、太さが微妙に違ったり、使用感はかなり異なります。
スリム
爪裏のアクリルとの段差を取ったり、サイドウォールのお掃除をしたり。ここから先はとっても多用途です。
名前も各ブランドで色々ですし、使い方の説明にそって使いましょう。私が使っているのは、ブランドは忘れましたが極細のダイヤビット(ファイン)です。
フットのカット前サイドウォール角質ケアに使用したりしていますよー🙂
番外編・ダイヤビット限定の形
ドロップ
雫みたいな形のビットです。ドロップ形はダイヤビットでしか見たことがありません。主にキューティクルエリアのケアに使用するものが多いです。
これも、粗さやサイズ、ブランドによってかなり使用感がかわります。使うなら、細かい目のものがオススメです。
ボール
名前の通り球体で、押し上げたキューティクルの余分な角質を取り除くことができます。無くてもいいけど、あるとちょっと便利。
使い方を誤ると、熱い思いをさせてしまいやすいです。必ず自分の爪で使用感を体験する必要があります。
ネイルビットの粗さの分類
続いて粗さの分類をしていきましょう。
適切な粗さを選べば、人工爪にも自爪にも使えると最初の方に書きました。その適切な粗さについてご説明します。
エクストラコース(XC・80G程度)
まずは売られているビットで最も粗い部類は、エクストラコースです。目が粗いのでたくさん削れますが、その分リスクも高く上級者向きです。
エクストラコースは人工爪以外には使用しません。
ちなみに私は人工爪でもエクストラコースは使っていません。大きな傷を入れることができるので、溶剤でoffする場合は良いかもしれません🙂
当サロンはフィルインなのであまり出番がありません。
コース(C・100G程度)
次に目が粗いのは、コースです。コースも人工爪表面以外には使用しません。
私がコースを使うのはアクリルの表面を削る時。エンボスアートを除去するとき、他店から来られたお客様でトップジェルがめっちゃ分厚いとき、くらいです😆
コースは粗いのでそれなりに摩擦熱が生じます。あとは、削られているときに多少振動があります。
必ず自分の爪で確かめてみることをおすすめします!
ミディアム(M・150G程度)
ジェル表面をしっかり削りつつ滑らかに整えることが出来る粗さです。もちろん多少の摩擦熱があるので、素材を考えたり施術のスキルを上げることが必須。
私はフィルインの際の表面削りのメインはミディアムで行います。
バレル型やコーン型の金属製ミディアムは人工爪の表面にしか使いません。
ダイヤビットのミディアムは形によっては、キューティクルエリアやサイドウォールに使うことがあります。
このあたりから、形によってはケアに使ったり人工爪に使ったり、と混乱しやすいところですね😂
でも基本は粗いより【細かい方が皮膚にもナチュラルネイルにも優しい 】と覚えて問題ありません。悩んだら、爪や皮膚に優しい細かい方を選びます。
ファイン(F・180G程度)
ファインの用途は多岐にわたります。手削りのファイルでも180Gって便利ですよね😆それと同じです!
ファインの様々な形を駆使して、ジェル表面の微調整をしたり、リフトしたジェルを取り除いたり、キューティクルケアをしたり、角質ケアをしたりします。
つまり、色んな形のファインを揃えると大体のことに対応できます。
180Gでのサンディングを推奨しているジェルを使っているなら、180Gサンディングバンドも使えます。
ただし、同じ180Gでも金属製を使う時は注意が必要です。自分の爪に当ててみて、使われた感覚を確かめることが大切です。使うの禁止!ってわけではないので。でもあまり必要では無いかな、と思います。
ちなみにわたしはミディアムの金属ビットは自爪には使っていません。必要なシーンがないからです😂
エクストラファイン(XF・220〜240G程度)
エクストラファインはとても細かい目です。柔らかいジェルを削る時などに重宝するようです。
わたしはエクストラファインは使っていません😂薄づきのジェルをフィルインしたいときなどに、あると便利そうだなぁとは思います。
あとは、自爪が薄くてマシンの振動が苦手な方とか。摩擦熱で怖い思いをしたことがある方など。
そのような方のフィルインに使えそうだなぁと想像します。
さらに細かいもの(800Gとか)
呼び名は不明ですが、もっと細かいビットもあります。
皮膚を滑らかにするケア用ビットなどです🙂
このレベルの細さのビットは特定の目的のために売られていることが多いので、使い方の説明にそって使用するのが正解だと思います🙂
回転数の話
ビットの話をかなりたくさんしたので、ここからは回転数のお話を🙂
推奨回転数が書いてあるのを見たことがあると思います。でも、その推奨回転数は大きく幅がありませんか?
つまり、その人のスキルやお客様の爪の状態によって、自分で適切な回転数にしなければならないということです。
回転数MAXなら早く削れます。でも、あなたは20,000回転の音を鳴らしてビットが近づいてきた時、怖くありませんか?
お客様に恐怖を与えたり、熱い思いをさせるのは良くありません。なので、わたしは推奨回転数が15,000rpmだった場合は、10,000〜12,000で様子を見たり、削るものの柔らかさによって8,000に落としたり、その都度判断しています。
ただし、低速にするほど引っかかってしまうビットもあるのでそこは経験も必要です。遅けりゃいいってものでもないんですよね、そこが難しいところです🙂
でも、シンプルに高速だと摩擦熱も強くきますよね。キューティクルエリアのケアは特にそう思います。
推奨回転数がこうだから、って思考停止しないで、自分の爪やキューティクルならどうか。必ず確かめて、可能ならお客様やお知り合いに施術してフィードバックを貰ってください。
ネイリストに「熱い」と言えないお客様は意外と多いです。でも、熱い時とっさに手を引いたり、お客様の動作でわかることも多いはず。
そのときはチャンスです♪爪の厚みによって摩擦熱の感じ方は人それぞれなので、そのお客様はこうなんだ、と知るチャンスです。
そうしたら、そのお客さまにはXFで対応するとか、お客様の目線にたったご対応ができるはずです🙂
決まり通りの回転数でやるのが正解!ってわけではないです。お客様に決まりの部分は関係ないですよね。
お客様が不快な思いをせず安心したままで、素早く終わるのが正解です🙆♀️そのためには、やっぱりビットに対する知識や、練習は必須です。いろいろな選択肢を持っておくことも大切だと感じます。
たまに、お問い合わせや生徒さんからの質問で、
「◎◎ビットのミディアムで、〇〇を削ったら熱いと言われました。熱を感じにくいビットなはずなのですが、どうしたらいいでしょうか?」みたいなことを聞かれることがあります。
お答えとしては、その方が熱いを仰っているなら、より当たりの優しいビットにかえて回転数を落とす、なおかつマシンの圧がかからないように気をつける、同じ箇所に少しも滞在しないようにする、です。
その人は熱いのだから、そのビットの説明文がどうであろうと、やり方やビットを変えなければなりません。
私のビット レギュラーメンバー
- オーロラバレル(先端丸いけど削れる)のミディアム
- スモールオーロラコーンのファイン
- テーパーダイヤファイン
- サンディングバンド 240Gくらい
- ドロップの小さいダイヤファイン
摩擦熱に弱いお客様には、以下も取り出します。
- ジルコニアバレルミディアム、ファイン
簡単にご紹介させていただきました♡
選び方のまとめ
※2024年9月9日追記しました
こちらのページは検索から訪れてくださる方がとても多く、今読み返してもとても長いので、この段落で短くまとめてみました。↑で解説している基礎知識はもちろん覚えておいたほうが良いですが、簡単な選び方をご紹介します。
ジェルオフやアクリルオフのみ行うとき
- のっているジェルが厚い、アクリルのオフ
→金属のラージバレルC(コース)かXC(エクストラコース) - のっているジェルが薄い
→金属のラージバレルC(コース)
ジェルのフィルインのための表面削り
- 金属ラージバレルCでカラーまで落とす、皮膚やネイルプレートに近い部分は少し残っていて良い
- テーパーやスモールバレルのM、XFなど細かい金属ビットで皮膚やネイルプレートに近い部分の段差を取りながらカラーを完全に落とす。
キューティクル周りのケア、サンディング
- ダイヤビットのスモールテーパーなど自分の使いやすい形のダイヤビット、またはグリーンポイントなどでルースキューティクルのみ除去する。
- 続けてサンディングバンド240G程度のもので、伸びた部分のみを優しくサンディングする。
先端のカット
ラージバレルC、テーパーCやMなど、金属ビットで垂直にあてる
アクリルの削り
ラージバレルMのあと、テーパーXFで段差部分をなじませる
ハードスキンのケア
XF程度の金属ビット、MやFのダイヤビット、240Gサンディングバンドの中から使い心地で選ぶ。※どの素材でもきれいに仕上がります。
基礎からフィルインまで♪マシンレッスン
ビットの話から、基本の使い方。プレパからフィルインの削りまでをマスターするマシンレッスンコースがございます。
ビットも沢山用意しているので(40種類くらい?)気になるビットはお試しください♪見た目がおなじで使用感が違うこと、おわかりいただけるはずです😆
正しく使えば素晴らしい相棒になるネイルマシン。これからのサロンワークに必須です♡
マシンを基礎から学びたい、学びなおしたい方はこちらのレッスンがおすすめです!
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